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パワーステアリングにも種類があります。

車のパワーステアリングは、運転操作を軽くして快適性を高めるための補助システムです。主な種類とそれぞれの特徴を解説します。

現在、主流となっているのは**電動式(EPS)ですが、かつては油圧式(HPS)**が主流でした。

⚡ 1. 電動パワーステアリング(EPS: Electric Power Steering)

電気モーターの力でハンドル操作をアシストする方式です。現在、ほとんどの乗用車に採用されています。

特徴 メリット 👍 デメリット 👎
作動原理 電動モーターが必要な時だけ作動 高い燃費性能(エンジン負荷が少ない)
制御 電子制御ユニット(ECU)で細かく制御 車速に応じたアシスト量の調整が容易
システム オイル不要 メンテナンスフリー(オイル交換不要)
その他 駐車支援やレーンキープアシストなど、運転支援システムとの連携が容易

EPSの主な種類(モーターの配置による違い)

EPSはモーターをどこに配置するかで、さらに細分化されます。

  • コラムアシスト式(C-EPS): ステアリングコラム付近でアシスト。小型車向け。
  • ピニオンアシスト式(P-EPS): ステアリングギアボックスのピニオンギア付近でアシスト。汎用性が高い。
  • ラックアシスト式(R-EPS): ラック(車輪の向きを変える部品)の動きをアシスト。大きなアシスト力が出せるため、比較的大きな車にも採用されます。

💧 2. 油圧パワーステアリング(HPS: Hydraulic Power Steering)

エンジンの動力で油圧ポンプを駆動し、その油圧を利用してハンドル操作をアシストする方式です。かつて主流でした。

特徴 メリット 👍 デメリット 👎
作動原理 エンジンの動力で油圧ポンプが常時作動 自然で滑らかな操舵フィールが得やすい
制御 油圧によるため、制御の幅が狭い 歴史が長く信頼性が高い
システム オイルを使用 オイル漏れのリスク、定期的なフルード交換が必要
その他 大きな出力が得やすいため、大型車やトラックに今でも採用されることがある

🔌 3. 電動油圧パワーステアリング(EHPS: Electro-Hydraulic Power Steering)

油圧式パワーステアリングの油圧ポンプを電動モーターで駆動する方式です。

油圧式の自然な操舵フィールを残しつつ、エンジン負荷を軽減して燃費を改善することを目指したもので、一部の車種に採用されていました。

  • メリット: 油圧式の自然なフィーリングと、電動式に近い燃費効率・制御の柔軟性を両立。
  • デメリット: オイルと電気系統の両方のトラブルリスクがあり、構造が複雑でコストも高め。

まとめ

種類 アシスト源 主なメリット 主なデメリット
電動式 (EPS) 電動モーター 燃費が良い、制御の自由度が高い、メンテナンスフリー 操舵フィールが希薄になりがち(近年改善)
油圧式 (HPS) エンジン駆動の油圧ポンプ 自然な操舵フィール、大きな出力、信頼性が高い 燃費が悪い、オイル交換が必要、エンジン負荷が大きい
電動油圧式 (EHPS) 電動モーター駆動の油圧ポンプ 油圧式のフィールと電動式の効率を両立 構造が複雑、オイルメンテナンスは必要

現代の車のほとんどが**電動パワーステアリング(EPS)**に移行しているのは、燃費改善と、運転支援・自動運転技術との連携のしやすさという大きなメリットがあるからです。

車の性能や用途によって最適なパワーステアリングが選ばれています。

車検は、お待たせしないために予約制とさせていただいております。